Ayu in Taiwan

台湾で生活しながら、日々の暮らし、旅行、そして中国語や心のことなど綴ってます。

中国映画『你好,李焕英』

2021年の中国映画『你好,李焕英』(邦題『こんにちは、私のお母さん』)を見た。 

hark3.com

先日、参加した中国語発音指導士会祭(中国語発音指導士会祭の感想 - Ayu in Taiwan)で、この映画の一場面のセリフをみんなで練習してみるというワークがあって、この映画のことを知った。それで興味が湧いて、見てみることにした。

すっかり南の中国語に慣れた身には、北の中国語が全然分からなくてストレスが...その上、おもしろいはおもしろいけど、少し展開に無理がある気がして、一旦中断...したんですが、やっぱり再開してみたら、後半畳み掛けるようにおもしろくなった!(北の中国語に慣れてきたのもある)

あーそういうことだったのかと、思うほどに涙が溢れて止まらない、そんな映画だった。最後まで見てから、また最初に戻って見るといいかもしれない。もう前半から泣ける自信がある。

主な舞台は1981年。10年後くらいに私も北京に留学していた。その頃の中国もそんなに変わってなくて、風景や建物、人々の服装、全て懐かしかった。

主人公の晓玲はタイムスリップして、若き日の母の李焕英と再会する。そして若き日の母の友人やライバルたちとも再会していくんだけど、私にとっては李焕英も含めて、その人たちみんなが懐かしい気がした。特に当時の中国の青年ってこんな感じだったなぁと思った。

特に最後を知ってからは、なんだかとても愛おしくなった。どんな人にも青春があって、みんな精一杯生きてたんだなぁ、胸がギューっとなった。

その感動とは全然関係ないけど、娘の晓玲があまりに勉強ができなくて何度も学校に呼び出された李焕英が、帰り道に晓玲のほうを振り返って言った「你什么时候能给妈长回脸?」の长回脸の意味が分からなくて、何回も見返しちゃった。

长脸zhǎng liǎnが「面目を施す」というような意味だから、回huíが入るとそれが帰ってくる、つまり「いつになったら母さんの面子を取り戻してくれるの?」ということかな、上手く訳せないけど。

ちなみに长脸chángliǎnと言ってしまったら、ただの長い顔の意味になります、気をつけましょう。

日本にいる友人に教えてもらったんですが、この映画、今期のNHKラジオ中国語講座で取り上げられてたんですね!知らなかった。

1年の最後にとてもすてきな映画を見て、いっぱい泣けてよかった。

皆さん、良いお年を!