Ayu in Taiwan

台湾で生活しながら、日々の暮らし、旅行、そして中国語や心のことなど綴ってます。

注音符号が好きです

注音符号(ちゅういんふごう)を知ってますか?
中国語の発音を表記するのに使う発音記号のようなものです。現在は台湾でしか使われていません。「ボポモフォ」という呼び方もありますが、私はこの言い方どうしても納得できないので、使いたくないんですよね。

私が大学で勉強したのは中国大陸の標準語だったので、中国で使われているピンインというアルファベットを使った発音記号を習いました。なので、注音符号に関しては、その存在は知っていましたが、長年「あー、あの漢字の偏や旁の一部のような、でも平仮名やカタカナみたいにも見える変な記号ね」という感想しか持ってませんでした(失礼...)。

台湾に来て、台湾華語も勉強するようになって、徐々に注音符号も覚えたいと思い、勉強し始めました。夢はスマホの入力を注音符号でサクサクすることです!今はまだヨボヨボ入力です...汗。

注音符号を勉強してみると分かるんですが、中国語の発音を表記するものとして、とても優秀なんですよね。なんで中国は注音符号を辞めてしまったんだろう?(注音符号は元々中国大陸でも使われていました)

例えば、ピンインだと母音から始まる単語と子音から始まる単語で表記が違ったりします。

「我」という語の発音は母音から始まるんですが、ピンイン表記だと「wǒ」となります。一方、「所」という語の発音には子音が付きます。母音部分は「我」と同じ発音でも、その前に子音が付くと「swǒ」ではなく「suǒ」と表記されます。発音する時はwǒ=uǒです。これが注音符号になるとどちらも「ㄨㄛˇ」のまま!「我ㄨㄛˇ」と「所ㄙㄨㄛˇ」、子音部分の「ㄙ」以外は同じ!

逆のパターン?もあって、「恶」と「列」はピンインだと「è」」と「liè」で最後の母音がどちらもeですが、実際の発音は違う音になります。これが注音符号だと「惡ㄜˋ」と「列ㄌㄧㄝˋ」となって、最後の母音が「ㄜ」と「ㄝ」になっていて、発音が違うことが反映されています。

ちなみに「悪」という漢字は、簡体字と言われる中国大陸の漢字では「恶」、台湾で使われている繁体字という漢字では「惡」なんですね。三者三様。

とここまで、私のこの拙い説明を読んでる人がいたら、なんだか申し訳なくなってきた😅

中国語を勉強したことない人にはわけが分からず、勉強したことある人にとってはイライラする説明だったかもしれない...がんばってはみたけど。

ま、とにかく、数年前は全く見向きもしなかった注音符号、今では興味津々です。人生なにが起こるか分からない良い例ですね!

もっと分かるようになって、上で書いたようなことも、もっとちゃんと説明できるようになりたいなぁ。

最後に、どうして私がこの注音符号を「ボポモフォ」と呼びたくないかを書きます。注音符号の表にある子音の最初の部分を繋げて読むと「ボポモフォ」になるから注音符号のことを通称「ボポモフォ」と言うと説明されたんですが、ピンイン表の子音も全く同じ「ボポモフォ(b・p・m・f)」の順番に並んでるんですよね!最初に言われた時、えっ?ピンインだってボポモフォだし...と思ってイラッとした気持ちが忘れられないんです。心が狭い人間です。

 

こんなの欲してる方がいるとは思えないけど、最近作ってお気に入りのピンインと注音符号の対照表(母音のみ)を貼っておきます。ご参考にしてください?

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