Ayu in Taiwan

台湾で生活しながら、日々の暮らし、旅行、そして中国語や心のことなど綴ってます。

読書記録『謎のアジア納豆』

少し前にYouTube「ゆる言語学ラジオ」にゲスト出演して、『語学の天才まで一億光年』というご自身の著書を紹介されてた高野秀行さん。私はこの番組で初めて知りました。コメント欄では知ってる方がたくさんいたので、いかに私が本読んでないかがバレますね。

youtu.be

インパクト大の題名に加えて、パーソナリティの水野さんと堀元さんと著者高野さんの掛け合いを聞くうちにすごく読んでみたくなりました。一応、片隅で語学に携わってる者としても、内容にもとても興味を引かれました。

買っちゃおうかなと思ったんですが、とりあえず今はKindleアンリミテッドです!3か月は月額99円のサブスクに加入したので、元を取りたい!というケチケチ根性が働いて、高野さんの著書を調べると、さすがに出版されたばかりの『語学の天才まで一億光年』はありませんでしたが、『謎のアジア納豆』というこれは謎だなという本を書かれていました。

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉 | 秀行, 高野 |本 | 通販 | Amazon

こんな謎の本、アンリミじゃなければ絶対DLしないよね、と思いながらDL。400頁以上という意外なボリュームにちょっと腰が引けましたが、ま、どのみち途中で止めてもタダというやっぱりケチケチ根性全開で読み始めました。

『語学の〜』もけっこう分厚そうだったので、この本を読んでみて自分に合う文体かどうかを確かめたい、それから買うか決めたいという気持ちもありました。

内容が自分の好きなタイプの話でも、書き方や話の流れや文体で読み進めるのが嫌になったりしちゃうことありますよね?

結論、文体は変な癖がなくて、複雑な地理や民族の話、日本とアジアのことが交互に絡み合う展開も、とてもわかりやすく読み進めることができました。ちょっとした隙間時間に開いても、すぐ頭に入ってくる感じ。かなり相性いいかも!

納豆って、私はあれば食べる程度で大好きというわけでもないです。しかもアジアの納豆なんて興味持てるかな?と内容の方も心配でしたが、杞憂でした。

台湾にも日本の納豆は売ってます。でも値段はかなり高くなるし、選択肢はないし、冷凍だから日本のより美味しくありません。なので、台湾に来てから全く食べなくなってしまいました。その程度の納豆に対する愛で読んでも、すごくおもしろかったです。なんなら、日本の納豆を超えて、アジアの納豆料理を食べてみたくなりました!

そこまで紙面は割かれていませんが、中国の納豆についての部分もあり、そこに貴州省のミャオ族が納豆(日本の物とは異なる点も多い)を料理に使う話が出てきました。

老干妈という中国で有名な唐辛子調味料の瓶詰めを出している食品会社があります。貴州省のメーカーで、ここの製品にもこの中国納豆?が使われてるのではないかというくだりもあって、なんだか納得したんですよね。

というのも、貴州料理はとても独特で、調味料に発酵した唐辛子を使ったり、豆が入った料理も多くて、ただ辛いだけじゃなくて、旨味が強い気がしたからです。油がたくさん使われているはずなのに、くどくなくて、もっともっと食べたくなるような味というか...。

と言ってもちゃんと食べたことあるのは2回くらいで、1回は上海、2回目は東京と、貴州で食べた訳じゃないんですけどね。

もしかしたらあの料理にも納豆のようなものが使われていたのかも?いや、全く感じなかったから、使われてなかった気もしますが、とにかく美味しかったので、また食べたいです貴州料理。

f:id:ayu_In:20221225184157j:imageこんな感じです。特に左上の写真の怪噜炒饭というドクダミ、赤いんげん豆、塩漬け肉、発酵唐辛子のチャーハンが、食べたことのない味で美味しかった!

ちなみに東京で行ったのはこちら↓

王さん私家菜 上野御徒町
+81 3-5826-8313
https://maps.app.goo.gl/Qk3a1kwsvxKbss7X8?g_st=ic