Ayu in Taiwan

台湾で生活しながら、日々の暮らし、旅行、そして中国語や心のことなど綴ってます。

やることのない日に

一週間の中で金曜は一番自分の時間が取れる日だ。

でも、時には何やっていいか分からなくて、少し退屈に思う時もある。
退屈というか、気がついたら夕方みたいな感じ。
充実感がなくて、損したみたいな気になる。

昨日もそんな日だったので、思い切って少し遠いブランチ屋さんに歩いて行った。少し早めの昼食を食べようと思ったんだけど、ついたら12時少し過ぎで、普通の昼食になってしまった。

ここのナッツがザクザク入ったチーズのホットサンドが、時々なんだか食べたくなる。でもいつも食べてから、もう少しよく焼いてくれたらなぁと思う。次回は思い切って、よく焼きでって言ってみようかな?
食べ終わったあと、写真を撮ってブログに載せればよかったことに気がつく。けど、もう遅い。

帰りに暑いから地下に入った。MRTの駅と駅の間がずっと地下街になっていて、ずーっと誠品書店が続いてるところがあるので、ぶらぶらしながらなんとなく本を見た。

台湾は日本の本の翻訳ものが本当多い!
日本で人気のヨシタケシンスケさんは、台湾でもたくさん出版されている

なんとなくおもしろい小説でも見つかればと思った。
というのは、少し前まで夜寝る前に読んでいた小説が「なくなって」しまったから。
掃除する時にちょっと別の所にどかしておこうと思って、本棚に戻さなかったら、案の定見つからなくなってしまったのだ。
この狭い家でなぜ?
と思うが、実は動かす時、ここに置いたら絶対だめー、本棚に戻さないと後からわかんなくなるよーという心の声を無視した私が全部悪い。
引っ越しまでに出てきますように。

というわけで、小さめの本がないかなぁという視点で探していたら、吉本ばななさんの小説があって、ちょっとパラパラ読んでみたら、おもしろそうだったので買ってしまった。

www.amazon.co.jp


有名な方だからもちろん知ってるけど、記憶をたどっても一冊読んだことがあるようなないような…。
元々、小説自体をあまり読まず、更に日本の作家さんのものはほとんど読まないで来てしまっただけだけど。

吉本ばななさんのお名前を初めて知ったン十年前、なぜ果物の名前をペンネームに?という印象を持ったのを覚えている。
そして、松尾芭蕉も現代の言い方だったら「バナナ」になるんだというのをどこかで聞いて、ふーんと思った。
その後、中国語を習い始めた時、バナナは中国語で「香蕉」だけど、実は「芭蕉」という種類もあって、「香蕉」とは形や味が少し違うというのを知った。
吉本ばななさんからの連想ゲームはそれで終わりだったのに、勝手に脳内に作っていた印象があったようで、少し読んでみた感想は謎に「私の印象と違う」だった。

優しい文体の読みやすい小説な予感、意外と好きになれるかもしれない。台湾も出てくるし。

中国名は吉本香蕉でも吉本芭蕉でもなく、吉本芭娜娜というかわいらしい名前になっていた。

文体は優しいけど、私が普段あまり出会わない言葉が出てくる殺去(最速で行く?すぐ行く?)とか果腹(満腹する)とか砸大錢(大枚をはたく、というニュアンスかな?)とか…

こうやって書き出すと特に充実した一日でもなかったな。
なんとなく寂しい気持ちになっちゃった。