基隆で食べたもの
端午節の連休に一泊で基隆に遊びに行った。
台湾では、というか中華圏では端午の節句は、屈原がなくなった時の故事が由来となった「粽」を食べる日だ!(ドラゴンボートもあったりして、それだけじゃないけど、ただとにかく粽が行きかうので、粽の印象が強い!)
旧暦なので、毎年違う日になるが、大体6月辺りで、台湾の人は端午節が来ると梅雨が明けると言う。
日本のように子どもの日やGWとは全く関係がない(そもそも台湾にはGWがない泣)。
台北から基隆は電車で40分ほど、バスでも1時間くらい。
バスで行こうと思っていたけど、道が混むんじゃないかという判断で、電車にした。
座席指定が取れる特急は本数が少なくて、もう少し遅く行くつもりだったのに、お昼には基隆に着いてしまった。
基隆港と言えば、廟口夜市が有名だ。
私たちの第一の目的ももちろんそこに行くこと。
夜市だから夕方にならないと開かないのかと思ったら、よくある夕方くらいに道路の両脇に屋台が建つ夜市ではなくて、ほとんどのお店が固定で、しかも午前中から開いているお店も多いらしい。
お昼過ぎに私たちが着いた時には、もうすでにかなりにぎわっていた。
ここに来て一番食べたかったのは、まず「鐤邊趖」という米粉でできた麺料理、麺料理と言っていいのかわからないけど。
けっこう伝統的な料理らしいけど、もう今では食べれるところも限られているらしい。あまりしっかりした情報ではないけど。
そして、「花枝羹大麵炒」、イカのスープとやきそばという意味で、他にも何軒か同じ看板を出しているお店を見たから、この二つは基隆ではセットだ食べるのが定番なんだろうか?
すごく珍しいものというわけでもないけど、誰かがブログで紹介していて、すごく食べたくなったので。
最後に、台湾に来たての頃、基隆出身だという人に教えてもらった基隆で一番美味しいという元宵*1という餡入りの白玉団子のような伝統的なおやつを食べに行った。
台湾には客家の人たちがよく食べる肉餡で野菜スープに入っている元宵(あるいは湯圓)もあるんだけど、ここのは中国に広くあるごま団子入りの元宵で、金木犀のシロップに入ったもの以外に、酒釀(甘酒のようなもの)の甘酸っぱいスープに入っているものもある。
上海にいた時、酒釀スープはよく食べていたから、懐かしくてそれを頼んだ。(そちらのほうが名物らしかったし)
元宵の美味しいお店は、廟口夜市からつながる、こちらは夕方からだけ屋台が出る夜市の中にあった。
早く来すぎてまだ時間がたっぷりあって、この後、基隆の街をふらふら散策したら、大きな市場の二階が食堂街になっていたりしておもしろかったし、屋台の感じも大皿に料理が山盛りになっていて、みんながその前で食べていたり、基隆は台北から近いけど、全然雰囲気の違う街だった。
ただ泊まらなくても台北からなら日帰りで十分満喫できたかな。
2日目の話はこちら。