Ayu in Taiwan

台湾で生活しながら、日々の暮らし、旅行、そして中国語や心のことなど綴ってます。

2022年に思うこと

今年は私にとってあまりいい年ではなかったな。こんなネガティブな書き出し嫌だけど、そう思ってしまうからしかたない。

私の気持ちの変化がコロナと直接関係あるのかどうかはわからないけど、様々なことがコロナが流行しなければ、起こらなかったことだとすれば、大きな意味では関係あるのだろう。

偶然そういうめぐり合わせだったのかもしれないけど、台湾に来てから更年期が爆発して、うつっぽい症状も出ちゃって、もともとよわよわだったメンタルがすぐやられるようになってしまったのかもしれない。

40代は比較的安定して暮らせていた。やっぱりメンタルって年齢とともに強くなるんだ、私も立派なおばさんになったから、もうちょっとやそっとじゃ落ち込んだりしないし、図々しくなって人見知りも直ったんだ!と高をくくっていた。

そこに日本を出るという大きなストレスがあり、他にも人生最大の選択ミスもしたし、台湾に来てすぐコロナ禍に入って、もろもろあって50代に入ってすぐ最大級の更年期を食らってしまった。私のよわよわメンタルでは受け止めきれないくらいの最大級さ。

でも、ほめてほしいし、自分でも自分をほめておくけど、何とか回復したんだよね。よくやった自分、生還できた!くらい感動した。

それで、もうこれで大丈夫、今度こそ全て上手くいく!と思ってたのに、甘かった。
今年に入って、なんだかいろんなことが様子を変えてしまった。
まず去年あれほど騒いで厳しく厳しくいろんな規制をしていた台湾政府がその手綱を緩め始めると、みんな去年はあれほど自粛していたのに、台湾の自粛ムードは一気になくなった。

去年は、引きこもりでも家でいろいろ楽しめてる私は、こういう災害的な事態にも強い人間なんだと勘違いしていた。実はみんなも我慢しているから自分も我慢するのが平気という、ただの右ならえ人間だった。
…ということがわかった。だって、みんなが楽しく遊び始めて、そういえば私ってあまり誘われなくなってない?って気が付いた時から徐々にメンタルがやられ始めたから。

よわよわ、最弱ですね。

ま、そんな感じで人間のほとんどの悩みが人間関係であると言われる通り、私の悩みもご多分に漏れず人間関係なのだ。
そして、ほとんどが私の認知の歪みといろいろ悪い想像をして、勝手に自分で自分を追いつめているという、もう心理学の教科書に例として取り上げられてるんじゃないかというくらい典型的な状態。とはいっても当事者としては頭ではわかってるけど、気持ちがなかなか切り替わらんのよ。

落ち込んで落ち込んでどうしようもなくなって、オンラインでカウンセリングを受けようかと思った時、YouTube(YouTube依存者なんです、たぶん)で益田祐介さんという精神科医のお医者さんが作っている『精神科医がこころの病気を解説するCh』というのを、たまたま見つけ、見てみたらとてもよかった。

https://www.youtube.com/@masudatherapy

で、益田先生が本を読むことやフィクションに触れることの効用をお話されていたので、もっと本を読んだり、映画を見ようと思うようになった。認知のしかたを変えるには書くこともいいということで、認知療法的な日記やこのブログも始めた。もっとインプットとアウトプットを増やして、本当に自分が考えていることや、本当に自分が好きなもの、やりたいことを知って、もっと少しでも生きやすくなったらいいなと思うようになった。今まで、私は本当に私のことが何もわかってなかったなと思った。

フィクションの本はまだ、村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』くらいしか読めてないけど、いろんなジャンルの本(でも気づけば心理系が多くなってたな)をこの1ヶ月ちょっとで9冊読了した!これも少し自分を褒めたい!
子ども時代は自分は本好きだと思い込んでいたけど、子どもを産んでから本なんて年に数冊読む?くらいになっていたのに…。
そして読んでみると本ってめちゃめちゃおもしろい!夢中になれる要素がいっぱいある!
来年はもう少し小説のようなものも読みたいな。

映画やドラマはそんなに見てなくて、映画を2本だけ、『我吃了那男孩一整年的早餐』と『流麻溝十五號』、どちらも台湾映画だ。そしてどちらもちゃんと感動できた!

私は長い間、私自身の人生がこんなに大変なのに、そんな他人の人生、しかもフィクションの人生なんて、もうそんな負担これ以上は背負えないよって思ってた。

でも、違った。いろいろな人生を知ること、自分が経験できないような人生や体験、そしていろんな考え方(登場人物だけじゃなくて、その作品を作った作者や監督の考え方)を知ることは、私の凝り固まった認知をほぐしてくれた。そう思って見ると、今まで「いや、ウソウソこんなの」とか「私はそんな気持ちにはならないな」という冷めた視点が消えて、素直に感動できるようになった…気がする。あと、人生のどうしようもない部分をみせられて、落ち込むのではなく、それでも人間って生きていけるし、幸せも感じられると思うようになった。
偉そうに書いてるけど、しょせんまだ1ヶ月ちょっとしてるだけのことだし、上手く表現できてないし、これからどうなるかもわからないけれどね。

小説とかじゃない人文系、心理学系、語学系の本は元々わりと好きなので、本の方が向いている気がするけど、小説と映画(ドラマも?)を比べたらどちらの方が好きなのかはまだわからないから、映画も小説ももっといろんな作品に触れたい。

そんな意味では、私の悩みは私に新しい楽しみをもたらしてくれたとも言えるのか!ちょっと驚き。
ただ、まだまだ解決できてないことも多くて、悩みの種から遠ざかることもできないので、しばらくは良くなったり、また悩んだりだろう。気持ちの上がり下がりも一進一退、すごくよくなったと思う時もあれば、不調で寝込んでしまう時もある。
いつか本当にこの悩みについて、心から笑って話し、感謝できる日がくるといいなと思いつつ。

特別お題というのが出ていたので、振り返りなんてするつもりなかったのに、2022年に思うことを取り留めもなく書いてみた。書いてみたら、思いのほかいっぱい書いてしまった。
もし、ここまで読んでくれた人がいたら、本当にありがとうございます。

 

 

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと