Ayu in Taiwan

台湾で生活しながら、日々の暮らし、旅行、そして中国語や心のことなど綴ってます。

益田先生との出会い

11月半ばになって心の状態が最悪の底を打ったように感じた。

その時、たまたまユーチューブで益田祐介先生という精神科医のお医者さんが発信している「精神科医がこころの病気を解説する」というチャンネルを見つけた。

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すごく分かりやすい話ではないし、専門的な内容も多くて難しい所もあるけど、この先生の話を聞いていると落ち着くことに気が付いた。心理カウンセラーの方の動画にありがちな分かったような分からないような、ただ耳心地がいいだけの動画より、ずっと腑に落ちた。益田先生のそこまで流暢ではない、所々、自分でもどういえばいいか悩んだり、思い出せない時もある話し方もよい。

もちろん素人にも分かりやすいようにかみ砕いて解説してくれている。難しい話も例えを交えてくれるので、イメージしやすい。普通は、あんなに難しい話をあそこまでわかりやすく、あそこまで淀みなく話すのはとても大変なことだと思う。それは分かっている。でも、先生のちょっと自分に自信なげな所や、自虐するところ、それでもそこも含めてまぁいっかと思っているようなところも、なぜか落ち着く。先生の精神医学や人生に対する考えを聞くのも好きだ。

というわけで、今まで心理カウンセラーさんの動画を見ても、なるほどねとは思っても、心の底から納得したり、やってみようと思うことはなかったのに、益田先生の話なら受け入れられるし、こういうことをするのが精神的にはいいんですよと言われたら、やってみようと思えるようになった。なにより、今までは他の人から何回聞いてもイマイチやり方がよくわからない気がしていたこと(気が付かないうちに心が拒否していたのかもしれないが)、例えば日記だったり、マインドフルネスだったり、読書だったりだが、益田先生の動画を見た後は実行できるようになった。

まぁ、マインドフルネスはまだちゃんとやっていないんだけど。

でも、日記も付け始めて、認知行動療法的な日記だけでは物足りなくなって、このはてなブログを使って、もっといろんな自分のことを書き出してみようと思い始めた。

読書も、あんなに読んでも意味ない、時間の無駄だと思っていたフィクションも読むのが苦にならなくなってきて、映画やドラマも自分の情緒を安定させるのに必要なんだなと納得できた。もっとフィクション作品を見ていきたいと思うようになったのは、本当に益田先生のおかげだ。

自分の気持ちは自分が一番知っていると思っていたけど、全然そうじゃなかった。頭の中でぐるぐるぐるぐる行き場を失っていたし、それを言葉にするだけの国語力もなかった。まだそんなことに気が付いて日が浅いから、考える力や言葉にする力は弱いんだけど(だから書いていても上手く言葉にならなくて、イライラしてくる)、今まで世間でよく言われていて、自分でもわかったつもりになっていた「自分の感情をちゃんと適切な言葉にして、初めて自分の感情を処理できる(上手く書けないけど、こんな感じで合ってる?)」の意味も今は心からそう思うことができる。

また、今はフィクションを見ることで、いろいろなものの見方や考え方に触れることができる、そしてそれは自分の認知も正していくんだろうなと思えるようになった。

益田先生がおっしゃってるように、世の中には、とうてい理解しがたい考え方の人がたくさんいて、そんなお互い絶対わかりあえないくらいの差がなければ多様性とはいえないのだろう。

そしてまた、人生は努力だけではどうにもならなかったり、いくら英雄的な振る舞いや自己犠牲をおこなっても、必ずしも期待した見返りがあるわけではないし、運の良し悪しで決まることのほうがほとんどだということ、それでも自分に残されたものに感謝しながら生きていけることが幸せだということも、今ではそうなんだろうなと思っている。

まだ心から「そうだ!」となるほどは達観できてないけれど、「そんなわけはない!」とは思わないようになった。「きっとそうなんだろうなぁ」くらい。

心が恢復してくると、不思議なものであの最悪な精神状態を客観的な感じでしか思い出せなくなる。そして、もうあそこには戻らないような気がしてしまう。でも、よく考えれば、私の認知があの時と変わってなければ、また何かのきっかけで落ち込んで、悲しく寂しく取り残された気分になって精神を壊してしまうのだろうから、認知がすっかり変わるまで、いや変わった後も必要かな?こういうことを習慣にしていきたい。

 

ちょっと途中で何を書いてるか分からなくなってきたところもあるけど、まだまだ自分の感情の感じ方も、思考力も文章力も中途半端なんだからしかたないね。

いろいろやって変わっていこう!今は変わっていける気がするよ。