春節前に中国語の奥深さを感じた日
春節前、最後の言語交換会に行ってきた。旧暦で言えば今年最後になる。
可愛い兎のお年玉袋「紅包hóng bāo」をもらった。中華圏ではおめでたい色といえば赤なので、お年玉袋は必ず赤色だから紅包という。
言語交換会とは、日本語を学んでいる台湾人と、中国語を学んでいる日本人の交流の場だ。私にとって数少ない中国語を話せる場だし、ここに来ている人たちと話すのは本当に楽しい。中国語や台湾の文化についてもネイティブに教えてもらえるのは、本当にありがたいなぁ。だから自分もちゃんと日本語を教えないといけないと思う。
帰り際にみんなと「新年快樂!xīn nián kuài lè」とか「恭喜發財gōng xǐ fā cái」とか「良いお年を!」と言い合うと、もう年末だなぁ、いよいよ春節なんだなぁと思う。
それにしても、いつもおもしろいと思うのは、日本なら「あけましておめでとう」は年が開けてからしか言えないけど、中国語の新年快樂は、年が開ける前から「良いお年を」の意味としても使えるし、開けてからは「あけましておめでとう」の意味でも使えること。
こういう挨拶言葉は外国語でも1対1の対応だと思いがちだけど、案外そうでもない。
例えば「再見zài jiàn」なんて、たぶん多くの日本人が聞いたことある中国語だと思うけど、これだって日本語の「さようなら」と全く同一かというと、そうでもない。その字の通り「再び会おう」という意味なので、「また明日」の意味で「明天見míng tiān jiàn」(明天は明日の意味)や、「台湾で会おうね」の意味で「台灣見Tái wān jiàn」なんて言い方もできてしまう。「さようなら」はそんな応用ができないので、言葉っておもしろいなと思う。そして、一つ一つの漢字がちゃんとその役割を果たしているのは、さすが漢字の本場だといつも感心する。ちょっと大げさかな?
紅包だけでなく春聯chūn lián:春節にドアの辺りに貼る絵や文字の書かれた赤い紙)と立体になる可愛いカードもいただいたので、飾りました。一気に家が華やかに、春節を迎える気満々になりました!嬉しいなぁ。